飛行機に乗る。それは、出張や旅行のためとはかぎらない。飛行機に乗ることだけを目的とした旅もある。今回体験した奄美諸島を巡る1泊2日の「アイランドホッピング」が、まさにそうだった。
私たちは朝一番のJAL(日本航空)便で、羽田空港から鹿児島へと飛んだ。JALグループの一員である日本エアコミューター(JAC)のカウンターで、この日のフライトの手続きをする。鹿児島を拠点に南国の島々を結ぶローカルエアラインだ。初日に乗るフライトは、全部で6路線。まずはDHC8-Q400という74人乗りの小型機で、奄美大島を目指す。
カナダの航空機メーカー、デハビランド・カナダが開発しボンバルディア社が受け継いだDHC8は、「高翼機」と呼ばれるボディーの上に主翼を取り付けた個性的なプロペラ機だ。搭乗口から飛行機へは徒歩で移動し、タラップを使って乗り込むが、ボディーの地上高が低いために乗り降りもラクラク。実際に利用してみると、プロペラ機でありながらとても静かで、振動なども気にならない。
機長からの連絡によると、この日の飛行高度は6700メートル。ジェット旅客機の半分ほどの高度で飛ぶため、機窓からの眺めもいい。白煙を上げる桜島をかすめながら、奄美大島への旅がスタートした。