STAP(スタップ)細胞検証実験に参加に向けて、理化学研究所に入る小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏=2014年7月2日午前10時53分、兵庫県神戸市中央区の理化学研究所・神戸研究所CDB(松永渉平撮影)【拡大】
理研の調査委は5月、主要論文について万能性の証拠となる細胞の画像を捏造(ねつぞう)、DNA解析画像を改竄(かいざん)とする最終報告を確定し、ネイチャー誌に報告。同誌は編集部独自の調査結果と著者の撤回理由も総合的に検討し、取り下げが妥当と判断した。
審査体制の見直しも
ネイチャー誌は、科学界で最も権威ある学術誌として知られるが、不正を見抜けず信頼に傷が付いた形で、審査体制の見直しを迫られそうだ。また、論文の撤回は、論文の執筆にかかわった研究者にとっても信頼性を損なわれる非常に不名誉な事態だ。
1869年に創刊したネイチャー誌は、自然科学のあらゆる分野の論文を掲載する国際的な学術誌。掲載論文は科学界で最も引用されており、世界をリードする存在だ。重要で革新的な論文を掲載することで知られ、1953年のDNAの二重らせん構造の発見などノーベル賞の対象となった研究も掲載されている。