STAP(スタップ)細胞検証実験に参加に向けて、理化学研究所に入る小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏=2014年7月2日午前10時53分、兵庫県神戸市中央区の理化学研究所・神戸研究所CDB(松永渉平撮影)【拡大】
世界中から毎週200本の論文が投稿されるが、掲載するのはわずか8%。それだけに審査は厳格と言われ、掲載されれば科学者にとって大きな業績となる。
だがSTAP論文では審査の不十分さを露呈した。理研が改竄(かいざん)と認定したDNA解析画像の切り張りはネイチャー誌の投稿規定に違反していたが、審査で見抜けなかった。この画像は加工の痕跡が分かりにくいが、同様の論文を2012年に審査したライバルの米科学誌サイエンスは「不適切」として却下している。
ネイチャー誌は昨年(2013年)春、第三者が結果を再現できない生命科学の論文を減らすための対策を発表。結果の信頼性や透明性を向上させるため実験の生データの提供を著者に推奨するなどとしていたが、STAP論文では有効に機能しなかった。