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まず民に笑顔 中国、対台政策の転換 (1/4ページ)

2014.7.4 10:15

台湾中部・台中市の盲学校を視察し、警護要員に囲まれながら視覚障害者の少女の手を引く張志軍氏(中央右)。張氏は訪台中、中国側の政策転換を反映して民衆との直接対話を重視した=2014年6月28日(田中靖人撮影)

台湾中部・台中市の盲学校を視察し、警護要員に囲まれながら視覚障害者の少女の手を引く張志軍氏(中央右)。張氏は訪台中、中国側の政策転換を反映して民衆との直接対話を重視した=2014年6月28日(田中靖人撮影)【拡大】

  • 台湾・台北市、中国・首都北京市

 【国際情勢分析】

 中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍(ちょう・しぐん)主任(61)が6月25~28日、担当閣僚級として初めて台湾を訪問した。張氏は期間中、当局者との会談よりも台湾の民衆との直接対話を重視。「対台湾工作の新たな措置と思想の実践」(中国の研究者)とされ、笑顔で交流する姿は中国側の政策転換を象徴的に表していた。

 「重要な突破口」

 「メディアが報道する騒々しい社会の下に、真の日常社会が隠れている。そこに足を踏み入れ脈動を正確に把握する。これが対台湾工作の重要な突破点となる」

 張氏は6月30日、中国国営新華社通信(電子版)など官営メディアの書面インタビューに対し、訪台の成果をこう語った。張氏が訪台中に接触した台湾当局の高官は、カウンターパートの行政院大陸事務委員会の王郁●(=王へんに奇、おう・いくき)主任委員(44)だけ。王氏との公式、非公式の2度の会談以外は台湾の民衆との直接対話に時間を割いた。

馬政権通さず直接対話

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