王国ブラジルはこの試合で容赦なくハメスに襲いかかり、パウリーニョとフェルナンジーニョのダブルボランチが挟み込んで彼に自由を与えなかった。それでも後半に見せ場を作ってPKも決めたのはさすがだが、試合終了のホイッスルとともにピッチに腰を落とし、泣いた。
彼に駆け寄り抱きしめ、ユニホームを交換し、6万人の大観衆にハメスに対する拍手を要求したのはブラジルのDFダビドルイスだった。「お前はすごい」。そう話していたのだという。
この試合でハメスが受けた反則は両チーム最多の6つ。米大リーグでは、主砲に与えた危険球の報復は自軍の主砲が狙われる。だからというわけではないが、試合終盤、ネイマールが後方から襲われ、脊椎を骨折し、こちらも大会から去った。
ネイマールに真っ先に駆け寄ったのも、ハメスだった。得点王を争っていた2人の22歳の10番が大会を去った。寂しくはあるが、大会はこれからクライマックスを迎える。