気象庁によると、9日未明までの特別警報は、中心気圧と最大風速を参考にする「台風の基準」で発表した。暴風や大雨などについて警報レベルに達し次第、(7月)7日以降、特別警報を順次発表した。
ただ、海面温度が予想より低くなり、見込みより勢力が強まらなかった。9日未明には勢力を弱めて「台風の基準」を下回ったため、9日午前2時52分に一度は全て解除された。
その後、台風に流れ込む発達した雨雲が沖縄本島にかかり、9日午前5時ごろから強い雨が降った。気象庁によると、この大雨は台風外側の積乱雲に次々と湿った空気が流れ込み、同じ場所で積乱雲が発生し続ける「バックビルディング現象」が原因とみられる。
気象庁は9日午前7時31分、地点ごとの3時間、48時間の雨量などを目安とする「大雨の基準」で再び特別警報を発表した。