いろいろな情報に注意
静岡大学の牛山素行教授(災害情報学)は「再び発表することは、十分あり得る。(台風と大雨それぞれ基準を設けている)制度の設計自体はおかしな考え方ではない」と説明。ただ、特別警報の説明・普及の過程で、「特別警報は数十年に1度のときに出る」という話が強く印象に残り、住民に違和感を持たれた可能性はあるという。
特別警報で避難勧告や避難指示を出し、直接住民に注意喚起する自治体はどのように受け止めているのか。那覇市市民防災室の金城竜人室長は「難しい問題ではあるが、今回は完全に安全となるまで解除を引っ張っても良かったのではないか」と話す。また「特別警報が乱発され、それに慣れてしまっては本来の目的からそれてしまう」とも述べ、気象庁に発表時の慎重な判断を求めた。
牛山教授は情報を受け取る側の姿勢にも言及。「特別警報が解除になったら、安全というわけでは決してない。これも、特別警報だけが防災情報であるかのように受け止められている弊害。いろいろな情報が出ていることに注意を向けることが重要」としている。(田中俊之/SANKEI EXPRESS)