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無言の人形が語る「虐殺」 映画「消えた画 クメール・ルージュの真実」 リティ・パニュ監督インタビュー (2/3ページ)

2014.7.11 16:15

カンボジアとフランスを行き来してカンボジアの記憶の保存に務めるリティ・パニュ監督=2013年12月1日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)

カンボジアとフランスを行き来してカンボジアの記憶の保存に務めるリティ・パニュ監督=2013年12月1日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)【拡大】

  • 映画「消えた画_クメール・ルージュの真実」(リティ・パニュ監督)。公開中(スリーピン提供)。(C)CDP/ARTE_France/Bophana_Production_2013-All_rights_reserved
  • カンボジア・首都プノンペン

 芸術品と魂の関係

 プロモーションで来日したパニュ監督はクレイ人形を用いた理由について「ずっとクメール・ルージュを描いていきたいといっても、私は『いつも同じ傾向の映画ばかり撮り続けている監督』だと思われるのは嫌でした。大好きなウディ・アレン監督だって、いつも新しい感覚でニューヨークで暮らすたくさんのユダヤ人を描いてきましたよね」と説明し、結果的にひねり出したのが「本物の芸術こそが魂を創り出す」という視点だった。

 例えば仏像の顔を見るとしよう。ある人にとっては「ただの彫刻」にすぎないが、パニュ監督はそこに魂の存在を見ることになる。クレイ人形にも同じことがいえるというのだ。「そもそも芸術品と魂は切り離せないものです。芸術品に魂が宿るのは、芸術品が利己的な存在ではなく、広く人々に開かれ、創造力に富んだものである場合です」

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