松崎容疑者は業務でDBから大量のデータをコピーする権限が与えられており、DBへのアクセス履歴やシンフォーム東京支社室内への入退室記録などから関与が浮上。任意提出されたスマホに約1020万件の顧客情報が残されており、DBとの照合でほぼ一致した。
ベネッセは6月26日に流出被害を把握。社内調査で松崎容疑者から事情を聴いたところ、「ギャンブルで借金があり、カネに困っていた」と認めた。逮捕前の生活経済課の任意聴取にも「カネがほしかった。15回ほどコピーし、計約250万円で名簿業者に売った」と説明していた。
≪1020万件の「宝の山」 偶然発見し芽生えた犯意≫
「偶然の発見」から犯意は芽生えた。
2013年7月、東京都多摩市のIT関連会社「シンフォーム」東京支社。会社の貸与ノートパソコン(PC)に充電しようとスマートフォンのケーブルを差した瞬間、記録端末を差しても反応しないようにガードされたPCが反応し始めた。
「セキュリティー上の欠陥」-。ベテランのシステムエンジニアである松崎容疑者は、目の前で起きている出来事の意味を瞬時に理解した。