品質管理の強化では、鶏肉以外の中国調達先と、タイの鶏肉製品の調達先について、臨時の追加監査と毎月の現場での作業確認を行うことを決めた。また、国内でも中国、タイからの商品の品質検査の頻度を上げるなどして、消費者からの信頼を早期に回復させたい考えだ。
≪業績予想「未定」 カサノバ体制正念場≫
かき入れ時の夏休み期間に日本マクドナルドHDを襲った期限切れ鶏肉問題。問題の工場から調達した在庫の廃棄損に加えて客離れの長期化も予想され、「下期(7~12月)に100億円規模の損失が出てもおかしくない状況」(今村朗執行役員)へと追い込まれた。この問題を別としても、課題である売上高の減少傾向には歯止めがかかっておらず、3月就任したサラ・カサノバ社長による再建策は正念場を迎えている。
7月29日発表した2014年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比約7%減の1210億円と当初見通しに比べて10億円未達。営業利益は約50%減の35億円、最終利益も約59%減の18億円と、それぞれ計画を下回った。