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【タイガ-生命の森へ-】「雷に打たれた木があるぞ」 (3/4ページ)

2014.8.2 15:15

雷雨の後、雷に打たれて裂けていたドロノキ=2012年6月23日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

雷雨の後、雷に打たれて裂けていたドロノキ=2012年6月23日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • ビキン川に寄り添うクラスヌイ・ヤール村。村と川を包むようにウスリータイガが広がる=ロシア(伊藤健次さん撮影)
  • 村へ通じる1本道は、雨が降ると水溜りだらけの悪路となる=2011年7月3日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 今も村人の暮らしは川に近く、舟が欠かせない。左はオモロチカと呼ばれる伝統的なカヌー=2013年6月17日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 小屋の前で釣りをする猟師=2013年6月22日、ロシア・クラスヌイ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌイ・ヤール村、ビギン川

 たまたま隣の木より背が高かったのか、あるいはちょうど稲妻が走った先に立っていたのか-。いずれにしても山ほど木があるタイガの中で、どうしてもこの木でなければならない理由はあっただろうか。

 雨上がりのタイガは空気が澄み、樹々の葉が鮮やかに輝いていた。雷に打たれて裂けたドロノキも、周りの木と同じように枝を広げ、天に向かって伸びている。その姿をじっと眺めていると、運が悪かったというよりむしろ、タイガの自然の激しさと気まぐれとを伝える“選ばれた木”のように思えてくるのだった。

 雨が続けば川は増水し、岸に立つ木を次々と流してゆく。樹齢100年を越す大木も、運よく中州で芽吹いた幼木も水の力にはかなわない。雷に打たれた木も隣の木々も、いつかは倒れ川に流されてゆくのだろう。だが無造作に森を離れていった木は、やがて川のあちこちで重なり合い、今度は倒木の森となって魚やカワウソの住み家になるのだ。

ビキン川のタイガとは

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