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【タイガ-生命の森へ-】妖怪? 秘密の湿地の主に遭遇 (1/5ページ)

2014.5.3 17:20

流れの緩い支流に早春の森が映る。水辺には白濁したアカシカの足跡があった=2011年5月7日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)

流れの緩い支流に早春の森が映る。水辺には白濁したアカシカの足跡があった=2011年5月7日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 森の湿地に現れた谷地坊主。北海道の湿地によく似た風景だ=2011年5月8日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 大木の陰に咲くネコノメソウの仲間=2011年5月7日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • 5月の朝は寒く、芽吹いた草花に霜が降りる=2011年5月9日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ウデヘの猟師は倒木が重なる細い水路を道として使う=2011年5月7日、ロシア・クラスヌィ・ヤール村(伊藤健次さん撮影)
  • ロシア・クラスヌィ・ヤール村

 5月のウスリータイガは早春の北海道の森によく似ている。大地を覆っていた雪がとけ、樹々が芽吹く前のほんの一(ひと)呼吸のような季節。森や水辺には、これから何かが始まる生命の予感があふれている。

 ある年の5月初旬。クラスヌィ・ヤール村からウデヘのワシリー・ウシャコフとビキン川を遡(さかのぼ)った。雪どけで増水した春の流れは力強い。小さなエンジンをめいっぱい回しても、気を抜けば押し流されてしまいそうだ。

 「まだ水が冷たいから落ちるなよ」。ワシリーが笑う。時折、川岸に隠れていたシノリガモが飛び立ち、色鮮やかな弾丸のように滑空していく。夏よりずいぶん時間がかかり、4時間あまりで狩小屋のあるカテン川との合流点についた。

 狩小屋に泊まって森を探索していたある朝、ワシリーは倒木の重なる細い水路に舟を入れた。エンジンを切る。すると草木がいっせいに耳をそばだてるような静寂が広がる。舟竿が水を指す音が心地よく響く。秘密の水路をたどってモノトーンの映画の中に迷い込んだようだ。

北海道の原風景に息づく タフな暮らし

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