Q 中央審議会が答申した16円増は、どう評価されていますか
A 13年度は結局、全国平均で15円増えました。今年は目安段階で1円上回っており、前年度以上の引き上げです。景気が回復し人手不足が広がったことなどが影響しました。ただ消費税増税などで4月以降、消費者物価指数は前年同月より3%超上がっています。一方、目安通りだと最低賃金の上昇率は平均2.1%なので、物価上昇に最低賃金の伸びが追いついていない状況です。業績回復が進まない地方の中小企業にとっては、人件費が増え、重荷となる側面もあります。
Q 各地の目安はどうでしたか
A 中央審議会は、47都道府県を経済情勢などに応じてA~Dの4ランクに分け、それぞれに増加幅の目安を示しました。愛知などのAは19円、兵庫などのBは15円、新潟などのCは14円、高知などのDは13円でした。
Q 生活保護との比較も気になります
A 最低賃金で働いた場合の手取り収入が、生活保護の受給額より低くなってしまう逆転現象が北海道、宮城、東京、兵庫、広島の5都道県で起きていましたが、目安通りに増やせば解消する見通しです。全地域での解消は、生活保護との比較を始めた08年度以降初めてです。