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児童虐待 23年連続増7万件超す (1/5ページ)

2014.8.5 09:55

5月末に斎藤理玖ちゃん=死亡当時(5)=の白骨遺体が発見されたアパートの部屋の前に備えられた花やお菓子。2008年春には小学校にも入学しなかったのに発見できなかった児童相談所などの対応が問題となった=2014年6月23日、神奈川県厚木市(岩崎雅子撮影)

5月末に斎藤理玖ちゃん=死亡当時(5)=の白骨遺体が発見されたアパートの部屋の前に備えられた花やお菓子。2008年春には小学校にも入学しなかったのに発見できなかった児童相談所などの対応が問題となった=2014年6月23日、神奈川県厚木市(岩崎雅子撮影)【拡大】

  • 児童相談所の虐待対応件数=1990年度~2013年度

 全国の児童相談所が2013年度に対応した児童虐待の件数は、前年度比10.6%増の7万3765件(速報値)で過去最多を更新したことが8月4日、厚生労働省のまとめで分かった。1990年度の集計開始以来、23年連続の増加で、初めて7万件を突破した。

 厚労省は、昨年(2013年)8月の通知で虐待通告があった子の兄弟も確認するようにしたことや、母親へのドメスティックバイオレンス(DV)に関連し、警察からの通告が増えているのが要因とみている。児童虐待防止法は家庭内のDVを見て子供が心に傷を負うことも虐待と定義している。

 全国にある計207児童相談所が、相談や通告を受けて対応した件数を集計した。都道府県別(政令市なども含む)で最多は大阪の1万716件で、神奈川9803件、東京5414件、千葉5374件と続いた。

 前年度からの増加率でみると、鹿児島(2.43倍、231件)、鳥取(1.50倍、155件)、愛媛(1.49倍、565件)などが高かった。

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