米政府機関の「国家テロ対策センター」が作成した要注意人物リストなどに関する機密文書が8月6日までに、インターネットの暴露サイトに掲載された。ロシアに亡命中のCIA(中央情報局)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者(31)が持ち出した大量の機密文書に基づく暴露が続いてきたが、米政府当局者は、CNNテレビに対し「新たな告発者」の存在を認めた。情報を漏洩(ろうえい)した人物の特定に全力を挙げる構えだが、米政府は次々と現れる告発者に戦々恐々となっている。
スノーデン容疑者出国後
「インターセプト」と名付けられたサイトに掲載されたのは、テロリストやその疑いのある要注意人物約100万人を網羅したデータベース「TIDE」などに関する文書。このサイトは、スノーデン容疑者から機密文書の提供を受けて米情報機関による大規模な情報収集活動についてスクープした英ガーディアン紙の元コラムニスト、グレン・グリーンウォルド氏(47)が設立に関わった。
今回暴露された文書は米国防総省が運営するコンピューターネットワークに保存されていたもので、スノーデン容疑者が機密文書を持って勤務先のあるハワイを離れた2カ月後の昨年(2013年)8月に作成されたという。