習近平国家主席による「ハエもトラもたたきつぶす」という党官僚・幹部の汚職摘発は権力闘争に違いないが、習主席は「大衆の支持」獲得という形で、党内基盤を強化しているとも解釈できるのだ。
元の進出支える円借款
不動産バブル崩壊など経済成長路線の行き詰まりを踏まえて、積極的な対外貿易・投資拡大路線を展開している。中国企業による対外投資の急増など、対外攻勢は目覚ましい。中国は日米欧などからの直接投資受け入れ国との印象が強いが、リーマン・ショック後から対外投資に本腰を入れ、2011年には投資額で日本と肩を並べた。
中国の対外投資の重点先はアジアである。中国の対外投資はアジア中心であり、12年にはアジア向け投資を全投資額の6割以上、600億ドル以上振り向けた。中でも、中国はメコン川流域5カ国(タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー)への投資を急増させている。特に、カンボジア、ラオス、ミャンマー向けは日本企業の投資をはるかに凌駕(りょうが)している。