この中国投資を支えているのが日本政府の円借款である。メコン川流域5カ国への支援はインフラ整備を中心とする12年度の円借供与額は4000億円(約40億ドル)を超えたのに対し、中国は直接投資を約32億ドル増やした。日本の税金は中国の覇権拡張に使われるのだ。
13年、中国の対外貿易での人民元による決済額は日本のそれの円による決済額を初めて上回った。人民元7080億ドルで前年比57%増、円は16%減である。日中とも自国通貨建て貿易は東アジアが主なのだが、円は人民元によって駆逐されつつある。国内はデフレ圧力再発、海外は中国の勢力拡張になすすべもないなら、アベノミクスに何の意味があるのだろうか。(産経新聞特別記者・編集委員 田村秀男/SANKEI EXPRESS)