しかしアルゼンチンの株式市場はデフォルト認定直後は大きく値を下げたものの、その後は比較的安定した値動き。01年のデフォルト時のような、銀行に預金引き出しが殺到する取り付け騒ぎや、物価上昇を見越して生活必需品を買い占める動きは起きていない。
デフォルトにも関わらずアルゼンチン経済が大混乱を回避している背景には、今回のデフォルトではアルゼンチンに支払い能力が残されていることがある。
平等規約が年末に失効
アルゼンチンが債権者に利払いできない理由は、米国の裁判所が全額返済を求めているヘッジファンドとの合意なしには利払いを認めないと判定したため。アルゼンチン側は利払いのための資金をニューヨークの銀行に預けているとの主張を繰り返しており、金融市場には「今回のデフォルトは一時的なもので、いずれは利払いが認められ、アルゼンチンはデフォルトから脱却できる」との観測もある。
またアルゼンチン国債の保有者を平等に扱うよう定めた規約が年末に失効することから、市場には「年明けであればアルゼンチンがヘッジファンドに全額を返済しても、アルゼンチンが懸念するような、ヘッジファンド以外の他の債権者からも同様の扱いを求められるという事態は起きない」との楽観論もある。