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【勿忘草】古代から強かった東北 (2/2ページ)

2014.8.21 11:05

岩手県西磐井郡平泉町

岩手県西磐井郡平泉町【拡大】

 仕事で東北に2年間、暮らしたことがある。歴史にまつわる場所を取材すると、「歴史は勝者が作るというけど、本当にそうですよ」と話してくれた地元の人がいた。

 古代、朝廷は東北に暮らす人々を「蝦夷(えみし)」と呼び、しばしば反乱鎮圧の名目で征討隊を送っている。征夷大将軍、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の蝦夷征討は学校でも習った覚えがあり、よく知られている。しかし東北からみれば、平安に暮らしているところを乱され、やむなく戦わざるを得なかっただけかもしれない。そして、勝者である都から見た歴史が後世に語り継がれる。

 舞台「炎立つ」は古代東北の都であった多賀城で始まる。仙台に近い多賀城市内にある多賀城跡は東北赴任時のお気に入りの場所で、数回訪れた。

 少し高い城跡に腰を下ろし仙台平野を眺めていると一瞬、今がいつでどこか分からなくなる。東北は犠牲を強いられても強くて、でかい。古代からの歴史がそうさせているのか、決して勝ち負けでは計れない奥深さが、そこにはある。(小川記代子/SANKEI EXPRESS

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