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【軍事情勢】米独諜報摩擦で気になる英諜報機関の「役どころ」 (2/5ページ)

2014.8.24 08:20

 アルトゥール・ツィンメルマン独外相(1864~1940年)はこの年、メキシコ政府に暗号電報を急送した。

 《米国が大戦に参戦するなら、ドイツはメキシコと同盟を結ぶ。メキシコの対米先制攻撃をドイツが支援。ドイツが大戦に勝てば、米墨戦争(1846~48年)で米国に奪われた米3州をメキシコに返還する》

 だが、英海軍省暗号解読部=40号室は独暗号電報を傍受・解読していた。既に英海軍では、植民地や工業力を活用し貿易を行う商船隊の保護に向け1883年に対外情報委員会が存在(87年海軍情報部に改組)した。日本はその頃、重要外国人を接待する鹿鳴館を建設し、いまだ欧化主義をひた走っていた。

 米国を参戦に誘った解読

 話を戻す。当時米国は欧州での国際紛争に関与しない孤立主義を堅持し、3年近くも前に始まった大戦への参戦を躊躇。和平仲介に意欲を示していた。

 中立国の証しとして、米国は自国通信網の独利用を許可。独通信を盗み見しない旨、ドイツに打診していた。米国の暗号解読技術レベルは低く、英海軍による独海底通信ケーブル切断もあり、ドイツは秘匿すべき外交電報まで米通信網を利用した。

米国を怒らせ、参戦を促す大戦略を実現させなければならなかった

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