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【軍事情勢】米独諜報摩擦で気になる英諜報機関の「役どころ」 (5/5ページ)

2014.8.24 08:20

 諜報の脆弱性を思い知った米国は、英40号室などの支援を受け第一次大戦参戦後、通信傍受・暗号解読部門を拡充。第一次大戦後に主任務となる対日暗号解読の技術を確立し、諜報大国にのし上がる。今次ドイツを怒らせたNSAは末裔だ。

 英米は第二次大戦中の40年、通信傍受・暗号解読協力協定を結ぶが、英国は42年になっても米暗号を解読し続けたというから凄まじい。「英国流」を学習した米国も、国連創設を討議した45年のサンフランシスコ会議で、連合国向け盗聴を行った。米ニュースサイト《ザ・インターセプト》の報道(8月)によると、NSAは《対米スパイ活動を行っている国》の内《最も脅威レベルが高い国》としてイスラエル/韓国/フランスなど同盟・友好国を含む10カ国を指定した。まともな情報機関もスパイ防止法もなく、特定秘密保護法で批判が出る日本と、ドイツは10カ国には入っていなかった。

 しかし独BNDは、総合力で米CIAをしのぐ米国防総省国防情報局=DIAにまで情報提供できる実力を有す。2代にわたり米国務長官の通話を盗聴してもいる。米国による“諜報被害”を逆手に、米国にどんな情報提供を強制したのだろう。

 わが国は、国家に大きな災いをもたらす諜報世界の「清純派」に決別しなければならない。(政治部専門委員 野口裕之)

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