「止水材の投入で本当にうまくいくのか。非常に不安だ」「戦略的に冷静に考えないと泥縄的にずるずるいってしまう」
8月19日に開かれた原子力規制委員会の廃炉作業に関する会合。東電が現在の対策だけでは2号機のトレンチ凍結は困難だと認め、止水材の投入など追加対策を実行することを説明すると、外部専門家から厳しい意見が相次いだ。
7月に始めた氷やドライアイスの投入で、8月中旬にもトレンチを凍結できると踏んだ目算が外れ、東電の姉川尚史常務は「凍結の望みがないわけではない。手を尽くしてみたい」と苦々しい表情で応じるしかなかった。東電は汚染水対策の柱と位置付ける「凍土遮水壁」の設置工事を来年3月末までに終え、建屋に流れ込む汚染水の量を大幅に減らしたい考えだが、トレンチ凍結と高濃度汚染水の抜き取りが前提。入り口で足踏みが続く現状に、会合では「凍土遮水壁でも同じことにならないのか」と懸念の声が漏れた。(SANKEI EXPRESS)