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【まぜこぜエクスプレス】Vol.21 「痛み」が生んだ心ゆさぶる芸術 「岡本太郎とアール・ブリュット」展 (1/4ページ)

2014.8.27 11:45

「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展のキュレーターを務めた中津川浩章さん(左)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長、東ちづるさん=2014年7月18日、神奈川県川崎市多摩区(提供写真)

「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展のキュレーターを務めた中津川浩章さん(左)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長、東ちづるさん=2014年7月18日、神奈川県川崎市多摩区(提供写真)【拡大】

  • 福祉施設運営「アトリエ・コーナス」に所属するアーティスト、大川誠さんと出展作品の「makoot(マクート)」=2014年7月18日、神奈川県川崎市多摩区(提供写真)

 「川崎市岡本太郎美術館」で開催されている『岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ』展は、「アール・ブリュットとは何か」を問いかけ、心をゆさぶるアート展だ。キュレーターの一人である中津川浩章さんに話を聞いた。

 「感じるんです」

 2012年に、東京都美術館で開催された、埼玉県川口市にある社会福祉施設「工房集」の『生きるための表現』展で、展示会を取り仕切るキュレーターを務めた中津川さんとトークショーを行った。含蓄ある話をたっぷりした上で、「アートはわからなくていいんです。僕だってわからないんですから」とニヤリと笑った。なんておちゃめな美術家なんだろうとうれしかった。

 その中津川さんが「ずっと、やりたいとあたためていた」と言う企画が、今回のアート展だ。

 日本が世界に誇るアーティスト、岡本太郎を知らない人はいない。実は彼は1950年に刊行した『アヴァンギャルド藝術』(美術出版社刊)で、アバンギャルド芸術と同じ地平で「子どもの絵」「精神障がい者の絵」「民族資料」を紹介し、自身の芸術観を語っている。

福祉施設に所属するアーティストたちの作品の数々

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