トルコ・キリス、シリア・バーブ【拡大】
中東で勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」のメンバーとなった米国人男性がシリアでの戦闘で死亡したと、米政府が8月26日公表した。イスラム国は、世界各地で“ジハード(聖戦)”に参加する戦闘員を言葉巧みに勧誘。多数の欧米出身者がメンバーとなっており、米メディアは「最大100人」の米国人がイスラム国などの過激派に合流したと伝えた。先に米国人ジャーナリストを公開処刑したイスラム国に対し、バラク・オバマ米大統領(53)は、シリア空爆による掃討作戦も辞さない構えを見せており、米国は“自国民との戦い”を迫られている。
当局、察知できず
米国家安全保障会議(NSC)のケイトリン・ヘイデン報道官が明らかにしたところによると、死亡したのは米カリフォルニア州サンディエゴ在住のダグラス・マケイン氏(33)。シリア北部アレッポで先週末、別の過激派組織「アルヌスラ戦線」との戦闘中に死亡した。米国のパスポートと現金約800ドルを所持。首の入れ墨から身元が確認されたという。