イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスは8月26日、パレスチナ自治区ガザでの本格停戦に合意した。仲介役のエジプトが26日夜発表した。停戦は26日午後7時(日本時間27日午前1時)に発効、双方は攻撃を停止した。合意は無期限の停戦とし、人道物資搬入のためにイスラエルがガザ境界封鎖を緩和するなどの内容。
7月8日に始まったガザでの戦闘は26日で50日目。ガザ側で2100人以上、イスラエル側も約70人が死亡しながら、双方が譲歩の姿勢を見せないまま消耗戦の様相を呈していた大規模戦闘に終止符が打たれた。
イスラエルは近く、合意に基づきガザとの境界封鎖を緩和する。人道物資や復興のため建設資材が近く搬入される見通しだ。
ハマスのアブズフリ報道官は「われわれはガザの勝利を宣言する」と述べ、ガザでは多くの住民が街頭に出て停戦を祝った。イスラエル政府のレゲブ報道官は合意について「われわれはガザの民生支援をするのに問題はない」と説明した。
ケリー米国務長官は26日、合意を「強く支持する」との声明を出し、全ての当事者が完全に順守するよう要請。国連の潘基文事務総長も歓迎声明を発表した。