一方で、ガザからのロケット弾の射程はイスラエルが2005年にガザ撤退を実行して以降、確実に伸びている。イスラエル軍によると、ガザ戦闘でイスラエルに対し発射されたロケット弾は4500発超。ハマスの戦力拡大を証明した。
地元メディアによると、ネタニヤフ首相の支持率は地上作戦開始直後に80%を超えたが、停戦直前には半分ほどにまで落ち込んだ。軍兵士60人超が死亡し「地上作戦を再開すれば被害が拡大する恐れがある」(イスラエル治安筋)。またガザ側の死傷者が増えれば国際社会からイスラエルへの風当たりが強まるのは必至だった。
「ガザの勝利を宣言する」。ハマスのアブズフリ報道官は8月26日夜、本格停戦合意発効を受けこう訴えた。ガザ市民も街頭で喜びを爆発させる。しかし合意で言及されているのはガザへの人道支援、復興物資の搬入などだけ。ハマスが望んだガザ境界の封鎖解除や港湾・空港の建設は先送りに。