安倍晋三(しんぞう)首相との会談を終え、記者団の質問に答える石破(いしば)茂幹事長=2014年8月29日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
午前11時50分から首相官邸で始まった「直接対決」。昼食の弁当を前に首相は石破氏にこう語り、これまでの党運営に対し労をねぎらった。ただ、その言いぶりは幹事長交代を前提にしたものだった。
石破氏は会談後、笑みを浮かべて「マスコミに『亀裂が走った』『齟齬(そご)が明らかになった』といわれるが、一切そういうことはない。腹蔵なく、虚心坦懐(たんかい)に話ができてすがすがしい」と語った。
実は会談前、ある側近議員は石破氏に「官邸から出るときは笑顔でいてください」と助言していた。
会談と同じ頃、国会にほど近いホテルに、鴨下(かもした)一郎元環境相(65)や山本有二元金融担当相(62)、浜田靖一(やすかず)元防衛相(58)ら石破氏の側近6人が集まった。会談を終えた石破氏から「自民党は結束しなければならないという思いで一致した」と電話で連絡が入ると、鴨下氏らは胸をなで下ろした。しかし、首相と石破氏の間にしこりが残ったのは間違いない。