安倍晋三(しんぞう)首相との会談を終え、記者団の質問に答える石破(いしば)茂幹事長=2014年8月29日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】
もっとも、新設ポストのため権限は曖昧だ。地方活性化や少子化対策の部署や予算は各省庁に分散しており、地方創生相は省庁横断的に地域振興策を取りまとめなければならない。各省庁の省益に阻まれない強力なリーダーシップが必要になるが、首相が石破氏にどの程度の権限を与えるのかは不透明だ。石破氏にとって地方再生を軌道に乗せられなければ、責任を負わされるリスクもつきまとう。
それだけに、「幹事長を続投できなければ、無役になって来年の党総裁選に備えるべきだ」と主戦論を唱えてきた石破氏周辺からは「これ以上ついていけない」との声も漏れ、石破グループに亀裂が入りかねない事態となっている。これこそ首相の狙いだったとの見方もあり、結局、無役にさせず粘った首相に軍配が上がったといえそうだ。(力武崇樹、峯匡孝/SANKEI EXPRESS)