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「リンゴ」まで取り上げるのはいったい誰? 言論の自由…揺らぐ香港 (2/4ページ)

2014.9.5 11:40

中国・香港

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 その約1カ月前。7月下旬に、黎氏が李議員を含む民主派議員や政党などに過去2年間で4000万香港ドル(約5億4000万円)の資金を秘密裏に提供していたとする“怪メール”が出回ったことがある。7月1日には約51万人(主催者発表)もの市民がデモに参加し、選挙制度で民主派の候補を排除しようとする中国や香港政府へ、抗議の機運が高まった時期だった。

 目障りな人物

 その怪メールには黎氏の銀行取引記録など大量の個人情報が含まれており、黎氏とリンゴ日報は、「パソコンに“国家級”のハッカー攻撃を仕掛けられた」と反論していた。この問題で香港の親中派が民主派へ攻勢を強め、当局に調査を求めた結果、黎氏らの家宅捜索につながったようだ。

 黎氏はそもそも香港のカジュアル衣料大手「ジョルダーノ」を成功させた創業者で富豪だ。北京で1989年に起きた天安門事件などへの反発から、反共産党政権の立場を貫き、95年にリンゴ日報を創刊。香港日刊紙として発行部数2位の30万部に育てた。アパレル王にしてメディア王という珍しい人物として知られるようになったが、中国の共産党政権からみれば、目障りな人物に違いない。

家宅捜索はまだ第一幕

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