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【昭和天皇実録公表】ソ連参戦が「ご聖断」の直接原因 終戦でリーダーシップ 抗戦求める陸軍を説得 (2/5ページ)

2014.9.9 09:30

【昭和天皇実録公表】終戦の「ご聖断」をめぐる昭和天皇と側近ら(昭和20年4月7日~8月15日)=※数字は謁見回数

【昭和天皇実録公表】終戦の「ご聖断」をめぐる昭和天皇と側近ら(昭和20年4月7日~8月15日)=※数字は謁見回数【拡大】

  • 昭和12(1937)年11月24日に行われた御前会議。天皇臨席の下で重要な国策を決めた御前会議ではその後、先の大戦の開戦やポツダム宣言の受諾などが決められた(提供写真)

 翌9日午前9時37分、ソ連軍が満州侵攻を開始したとの報告を受けると、直後の9時55分、木戸幸一(きど・こういち)内大臣を呼び、戦争終結に向けて鈴木貫太郎首相と「十分に懇談」するよう指示。木戸内大臣から天皇の意向を聞いた鈴木首相は、午前10時30分開催の最高戦争指導会議でポツダム宣言への態度を決定したいと答えた。

 10日午前0時3分、御前会議が開かれ、鈴木首相から「ご聖断」を求められた昭和天皇は、ポツダム宣言受諾を決心したと述べた。

 昭和天皇のポツダム宣言受諾決意の時期には、広島や長崎への原爆投下時、ソ連参戦時など諸説あったが、実録を分析した京都大の伊藤之雄(ゆきお)教授(近現代史)は、広島への原爆投下時では2日後に終戦の意向を閣僚の東郷外相に伝えたのに対し、ソ連参戦時は直後に側近中の側近だった木戸内大臣に指示した点を重視。

 「ソ連参戦がポツダム宣言受諾を最終的に決意する原因だったことが改めて読み取れる」としている。

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