イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」をめぐる構図=2014年9月8日【拡大】
米英情報当局が情報発信を遮断する上でも最重要人物として行方を追うのが、記者殺害の有力容疑者とされる「ヒップホップの聖戦主義者」の異名を持つ23歳の英国人だ。
ヒップホップアーティストのアブデル-マジェド・アブデル・バリー容疑者はロンドン出身で、「L・ジニー」などと名乗って楽曲をリリースし、2012年にBBCのラジオで放送されたこともある有望株だった。
しかし、この1~2年で表情を一変させる。イスラム過激主義に心酔し、シリアで戦闘に参加。今年に入り、首を切り落とした男性の頭部を左手で掲げた写真をソーシャルメディアに投稿した。
「お友達、いや、お友達の残りの部分と、まったりしてるよ」
復讐の過激主義者
斬首した遺体をあざ笑うようなコメントの残虐性に英国社会は凍り付いた。
かつて、バリー容疑者の友人だったという男性は、英大衆紙デーリー・メール(電子版)に「彼には(音楽の)才能があった。著名人とも共演していた」と述べ、急進的なイスラム主義者との接触が「才能ある男を復讐(ふくしゅう)に燃える過激主義者に変えてしまった」と悔しがる。