イスラム国は6月にモスルとティクリートを制圧。その後首都バグダッドに向けて進撃したが、政府軍は首都から約100キロ圏の防衛ラインをなんとか死守してきた。北部では8月、イスラム国がクルド人自治区の中心都市アルビルに一時約40キロまで迫り、クルド人部隊ペシュメルガは米国の空爆支援を得てようやく押し戻している状況だ。
ペシュメルガのヒクマト報道官は「空爆によりクルドの防衛ラインが守られるようになった」と指摘。「(イラク軍から奪った)米国製の高性能兵器を持つイスラム国と戦うには同様の装備が必要。(米国などから)ライフルなどは届いたが、重火器の供与を待っているところだ」と述べた。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪シーア派アバディ首相 温厚な性格、融和期待≫
アバディ新首相は、退陣したマリキ首相と同じイスラム教シーア派「アッダワ党」の元反体制活動家。しかし、温厚で、異なる意見に耳を傾ける点では対照的な人柄だ。宗派、民族間の対立を抑え、過激派「イスラム国」の台頭を封じて国家分裂を回避するという難題を担う。