制服姿の女子高生らに男性客を接客させる「JKビジネス」が、東京・秋葉原などの繁華街で広がり続けている。「お散歩」「占い」「カウンセリング」を表看板に、業者は取り締まりを巧妙に逃れており、性的サービスを求める男性客が絶えない。親の虐待や貧困が背景にあるとして、少女らの悩みを受け止めようとする若者たちも現れた。
背景に虐待、貧困
「こんにちはー」「占いでーす」。秋葉原の通りで、数メートルおきに制服や「メイド服」の少女が立つ。都内の高校1年生という少女が記者に「占いだよ。お話しするの」と誘いを掛けた。
だが、客の多くが持ち掛けるのが「裏オプション」だと、少女らの相談を続ける若者による市民団体「女子高生サポートセンター・コラボ」の仁藤夢乃さん(24)は説明する。「手をつなぐ」「ほっぺにチュー」「身体を触らせる」-。それぞれ数千円の値段が付く「裏オプ」。客によるレイプや暴力被害の訴えも多い。