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【RE-DESIGN ニッポン】津軽打刃物 350年の歴史が裏打ち (2/3ページ)

2014.9.19 15:45

赤熱した鉄を鍛える8代目吉澤剛さん。津軽打刃物の文化と技術、そして想いを受け継ぐ職人だ=2014年8月28日(提供写真)

赤熱した鉄を鍛える8代目吉澤剛さん。津軽打刃物の文化と技術、そして想いを受け継ぐ職人だ=2014年8月28日(提供写真)【拡大】

  • さまざまな包丁の型。型に合うように叩いて仕上げていく=2014年8月28日(提供写真)
  • 少しずつ叩いて包丁の形状を整えていく。正確さとスピードが要求される工程=2014年8月28日(提供写真)
  • 世界遺産・暗門滝をイメージした『暗紋』(二唐刃物鍛造所提供)
  • 鍛えられ、研磨工程を待つ包丁。磨き、研ぎを経て完成する=2014年8月28日(提供写真)
  • 青森県弘前市

 津軽打刃物では、地鉄に鋼を付け、鋼をたたいてたたきぬくという作刀技術を培ってきた。刀作りが禁じられた戦後は刃物、特に包丁を作り続けてきた。刀作りで培った精密な加工技術を生かして溶接金物の製作も始め、鉄鋼事業も幅広く展開している。

 現代に合った包丁作り

 この二唐国俊の技術を受け継いで包丁作りを行っているのが、現社長の7代目吉澤俊寿さん、8代目吉澤剛さんらである。現在の事業の大半は、鉄鋼事業が占めるようになった。だが、刀匠として日々灼熱(しゃくねつ)の炎と向き合いながら、鉄を打ちぬくという「古来変わらない包丁作りに取り組むことと、最先端の技術を用いた鉄鋼事業が相互に影響を受けあうことの効果は大きい」と剛さんは話す。

 これらの技術をベースに、さらに彼らが青森の自然にヒントを得て作り上げたのが、世界でも類を見ない「暗紋」と呼ばれる独自の技法で仕上げられた包丁である。磨き上げられた鋼の上に波紋紋様が広がっている。

「暗門の滝」の波紋のような美しい模様

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