「二度おいしい」とろとろスープ
山田シェフの一押しが「フカヒレの姿煮」。皮と骨がついたまま乾燥させた気仙沼直送のフカヒレを、紹興酒やオイスターソースを加えたしょうゆベースの濃厚なスープで煮込んだ逸品。
ゼラチン質がたっぷりで、とろとろのスープもレンゲですくい取ってつい飲み干したくなる。そこで、登場するのが京都・丹後産のコシヒカリを土鍋で炊いたご飯。軟らかい炊きたてのご飯にフカヒレの身とスープをかけて味わうと“二度おいしい”が実感できる。
「中華しゃぶしゃぶ」は秋から冬にかけての人気メニューで、2日前までに要予約だ。松阪牛ならぬ弾力ある「松阪豚」と和牛を、2種類の出汁(だし)に浸す。
白い出汁はあっさり味のシジミのスープ、茶色い出汁は甘みのある台湾のしょうゆがベース。ピンク色をした中国野菜の大根やニンジン、水菜、京ユバなども一緒に出汁にくぐらせると、さながら味覚散歩の世界。締めに細い中華麺を湯がくとスープが絡みつき上品な味だ。