北朝鮮は金正日(キム・ジョンイル)総書記の体制下では、日本政府が認定している未帰国拉致被害者12人について「8人死亡・4人未入国」と主張。今回の調査は金正恩第1書記の指導下で初めて実施されたため、これまでの主張を覆す結果を日本側に示すかどうかが焦点となっていた。
北朝鮮は7月4日、特別調査委員会に「拉致被害者」「行方不明者」「日本人遺骨問題」「残留日本人・日本人配偶者」-の4分科会を設置。委員長には国家安全保衛部副部長を兼務する徐大河(ソ・デハ)国防委員会安全担当参事が就任した。金第1書記に近い人物とされ、調査を主導してきたとみられる。
ただ、北朝鮮は以前の調査で、めぐみさんのものとする「遺骨」を提示したものの、日本側のDNA型鑑定で別人と判明するなど数々のずさんな調査が浮き彫りになっている。このため、日本政府は今回、生存者情報の真偽を慎重に見極める構えだ。