気軽に足を運んで
日本の伝統工法を駆使し製作される本格的な移動式組み立て舞台が、六本木ヒルズのヒルズアリーナに登場するのは15年3月。上演時間は70分を予定している。場内は飲食自由で特製弁当も限定販売される。もちろん、持ち込みも可能だ。上演前には、著名文化人が日替わりで文楽の楽しみ方を語るプレトーク「My文楽」も開かれ、文楽に初めて触れる人には打って付けだ。
人形遣いの桐竹勘十郎さんは「買い物や食事に来た若い人が、ちょっとのぞいてみようと足を運んでくれるのが楽しみ」と期待を寄せている。
東京でも常に最先端の街であり続ける六本木で、突如江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚に浸りながら文楽を楽しむことができる。こんなにぜいたくなことはないだろう。ぜひとも、自分なりの楽しみ方で、文楽の魅力を見つけてほしい。(日本財団 公益・ボランティア支援グループ 枡方(ますかた)瑞恵/SANKEI EXPRESS)