【食を楽しむ】
SANKEI EXPRESSでコラム「ワインのこころ」を連載中のワインジャーナリスト、青木冨美子さんが9月7~14日にかけて米国・西海岸を訪れた。青木さんのガイドで、現地邦人の奮闘やおすすめのワインショップなど、旬の外食事情を紹介する。
サンフランシスコ(SF)のホットスポットは和食レストラン『Pabu Izakaya』、西海岸で五本の指に入るマイケル・ミナレストラングループが6月16日にグランドオープンした店舗だ。シェフはベイエリアで日本料理のオーソリティーとして知られる富永謙一氏。彼は1990年、カリフォルニアのソノマに和食店『Hana』をオープン、新鮮な食材と独創性に富んだ食のもてなしで高い評価を得ている。グループオーナーのマイケル氏との出会いもHanaだった。
『Pabu~』のワインリストを開くとその豊富な日本酒のアイテムに驚かされる。80種ほどの冷酒と約7種の熱燗(あつかん)。セレクトはシェフの信任あついマスター利き酒師スチュアート・モリス氏が担当。ワインは約50種で、14種ほどのグラスワインが楽しめる。5回の面接を経て採用されたというソムリエール/利き酒師、矢冨麻由香さんのサービスもスマートで、スタッフの笑顔も心地よい空間だ。