姪の「置きみやげ」
去年姪が「ぜひ読んでくれ」と私に薦めてくれたマンガは『進撃の巨人』。姉いわく、「あんたの感想が聞きたいのだと思う」のだそうですが、ついつい一緒に楽しんでしまい、感想を教えあうというより、「次どうなるんだろうね。新刊買ったら貸してね」とお願いする始末です。姪は快くうなずいてくれます。最新刊も先日貸してくれました。
そんな彼女が今年の夏休みに私に大プッシュしてくれた小説が、『獣の奏者』(上橋菜穂子著)。わが家に泊まりにきたとき、彼女はそれを持ってきて、置いて帰ったのです。置きみやげのように、きっと読んでねと祈るように、シリーズ第1作の闘蛇編は、リビングのテーブルにありました。
練り込まれている設定
闘蛇という戦いに使う獣、その獣の世話する母の元で育った少女エリンが、この物語の主人公です。闘蛇の世話は、誰でもできることではありません。その闘蛇たちがどういう理由からか大量死し、その責を問われた母が非常にむごい処刑法で殺される。序盤から大変ハードな幕開けです。