しかし、ミレニアム開発目標は達成期限まであと1年という今、物理的、社会的に手を差し伸べることが難しい環境にある子供たちを、相変わらず取り残しているとも指摘される。達成期限の15年以後に国際社会が共有する目標となる「ポスト2015開発アジェンダ」への課題とされている。
ワールド・ビジョン(WV)は、第二次世界大戦後間もない1950年から60年以上にわたって、子供たちのために活動してきた。「ポスト2015開発アジェンダ」によって世界が共有する目標が“最も弱い立場にある子供たち”を救うことにつながることを願い、目標制定に関わる国連や各国関係者に対して活発な働きかけを行っている。
世界の子供たちのうち、出生登録されているのは3分の2にすぎないといわれている。出生登録がされないと、予防接種や学校の就学登録など、子供が享受できるはずの社会サービスの対象になることができない。出生登録がされない子供たちの多くは、開発途上国の中でも貧しい農村部に住んでいたり、紛争国で生きている。
「ビューティフル・ネーム」という歌は、ひとりずつの子供に、ひとつの名前があることが素晴らしいと歌っている。「一人一人に名前があることなんて当たり前なのに、不思議な歌だなあ」と幼心に思った記憶がある。