しかし、子供が一人一人異なる名前によって、ユニークな個の存在として社会から認知されることが大事、というメッセージを含んでいたのだろう。社会に存在が認められること、それが権利が守られるための第一歩。だが、それが当たり前ではない子供たちがいる。
25歳になった「子どもの権利条約」の仕事は、これからも続く。(文:ワールド・ビジョン・ジャパン 浅野恵子/撮影:ワールド・ビジョン・ジャパン/SANKEI EXPRESS)
■あさの・けいこ 聖心女子大学卒業後、JETRO(現・日本貿易振興機構)勤務。ロンドン大学SOAS(アジアアフリカ研究所)開発学修士課程修了後、2002年、ワールド・ビジョン・ジャパンのミャンマー駐在員として入団=写真。帰国後、海外支援事業部勤務を経て、広報・アドボカシー担当に。2児を育てながら、14年10月からコミュニケーション課長代理。
■ワールド・ビジョン・ジャパン キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。www.worldvision.jp/