怠け者は、秘密裁判にかけられた。判決は、なんとシベリアの強制収容所での懲役7年だった。KGBと裁判所は、怠け者の行為を、国家元首侮辱罪でなく、国家機密漏洩(ろうえい)罪として摘発、処罰したからだ〉
当時のソ連市民たちは、KGBの恣意(しい)的な捜査と、ソ連指導部があまり聡明(そうめい)でないことを揶揄(やゆ)して、こんな冗談を言って楽しんでいた。こういう冗談を言ったからといって、KGBがソ連市民を事情聴取し、起訴するようなことはなかった。
どうも韓国は、旧ソ連の上を行く言論弾圧国家に変貌しつつあるようだ。
産経新聞社の乾正人編集長は、10月10日付紙面の編集日誌でこう記している。
<旧ソ連では、日本や米国など自由主義国の特派員に対する監視が徹底していました。
ことに「民主主義と自由のためにたたかう」報道を旨としてきた小紙に対する風当たりは強く、ある日、某特派員が帰宅してみると、地震もないのに本棚が倒れていたそうです。そんなソ連でも記事をめぐって難癖をつけることはあっても、名誉毀損で特派員を訴えるようなまねはしませんでした。