今年4月、約3年間続いた市からの委託がなくなったが、寄付金で年間350万~400万円の運営費を賄う。職員の石橋厚子さん(41)は「災害公営住宅ができはじめ、今になって写真を見に来る人も出てきた。まだ事業を終えることはできない」と語った。
≪「一枚でもあれば…」 失った思い出捜す被災者≫
東日本大震災の被災地で、がれきの中から見つかった数多くの写真や賞状-。「一枚でもあればいい」。月日がたち、持ち主が判明するケースは徐々に減っているが、津波で失った思い出を捜し続ける被災者がいる。
「背筋が一瞬ぞくっとなるぐらいうれしかった」。宮城県東松島市の旧大塩市民センターで8月に開かれた拾得物の返却会。津波で亡くなった両親の持ち物を捜していた東松島市の千葉修子さん(31)は、ボランティアの及川真理子さん(58)から1枚の写真を差し出され驚いた。節分の鬼の面をかぶった人物と少しはにかんだ幼い3姉妹。3姉妹の1人は5~6歳ごろの自分で、鬼役は在りし日の父だったはずだ。