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大深度、南ア掘削…世紀の難工事に挑む リニア着工認可 品川-名古屋、2027年開業目指す (1/3ページ)

2014.10.18 07:00

山梨県のリニア実験線を最高時速500キロで試験走行する車両=2013年8月29日、山梨県都留市(桐原正道撮影)

山梨県のリニア実験線を最高時速500キロで試験走行する車両=2013年8月29日、山梨県都留市(桐原正道撮影)【拡大】

  • リニア中央新幹線のルート(2027年先行開業)=2014年10月17日現在

 最高時速500キロ超で東京-大阪を1時間余りで結ぶ「夢の超特急」の建設がいよいよ始まる。太田昭宏国土交通相は17日、JR東海が2027年に東京(品川)-名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線の工事実施計画を認可した。大阪までの全線開業の総工費は9兆円。東京-名古屋の全長286キロのうち86%をトンネルが占め、南アルプスを貫く「世紀の難工事」が待ち受ける。工期が延び、工費がさらに膨らむ可能性もある。

 月内にも住民説明会

 「開業まで時間的余裕はない。早期実現に向けて社を挙げて全力で取り組む」。認可後、都内で会見したJR東海の柘植康英(つげ・こうえい)社長はこう意気込んだ。

 20日に沿線の7都県に工事事務所を設置し、月内にも沿線住民への事業内容の説明会を始めるほか、測量や設計、用地取得、建設会社との工事契約などを順次進める。実際の着工は年明け以降になる見通し。品川-名古屋間の工事費は5兆5235億円で、全額を自己負担する。

9割近くがトンネル

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