またオバマ氏は16日、ホワイトハウスで、米国内で感染拡大の懸念が出ているエボラ出血熱への対応策を指揮する特別担当者を任命する考えを表明した。米疾病対策センター(CDC)のトーマス・フリーデン長官らとの協議後、記者団に話した。
現在はフリーデン氏のほか、シルビア・バーウェル厚生長官、スーザン・ライス大統領補佐官らが他の業務と並行して対応しており、「誰が責任者なのかが不明確だ」との批判が出ていた。オバマ氏はフリーデン氏らは適切な対応をとっていると強調する一方で、エボラ出血熱対応に専念する1人の担当者を置くことは「意味があることだ」とした。
またフリーデン氏は16日、下院エネルギー商業委員会の公聴会で、米議会でリベリアなど西アフリカからの入国規制を求める声が強まっていることについて、「エボラ熱から米国を守るには感染源を止める必要がある」として、規制に否定的な考えを示した。ジョシュ・アーネスト大統領報道官も16日の記者会見で、規制を検討しない立場を示した。