≪限りなく透明に近い真っ青な輝き≫
パタゴニア地方で世界的に有名な観光地の一つが、ロス・グラシアレス国立公園のペリト・モレノ氷河。全長約35キロ、先端部の幅は約5キロ、高さは約60メートルの巨大な氷河だ。限りなく透明に近い真っ青な輝きを放つ氷の「大地」が、目に飛び込んでくる。
氷河ツアーの拠点は、エル・カラファテというアルゼンチン南部に位置する人口2万人未満の静かな街だ。唯一、人でにぎわうメーンストリートには、旅行代理店やレストラン、土産物屋などが点々と建つ。この街から約80キロ離れた場所にペリト・モレノ氷河がある。
ツアー最大のポイントは、氷河トレッキングだ。展望台から眺めていた氷河の上をアイゼンを装着し、歩く。一歩一歩踏みしめながら、ガイドの後をついていく。周辺は一面氷で、進んでいるのか、スタート地点からどのくらい離れたのか見当もつかない。時々空いている穴の中には水が溜まっていて、きれいに光が乱反射している。背後からは「ガラガラ、バリバリ」という、氷河が崩壊する音が時折聞こえてきて、五感で大自然を満喫できる、とても貴重な体験だった。最後はガイドがコップに注いだウイスキーに砕いた氷を入れ、全員で乾杯をした。