カナダの首都オタワにある戦没者慰霊碑付近で22日、男が警護中の兵士を射殺した後、道路を挟んだ向かい側の連邦議会議事堂内に侵入、治安当局者と銃撃戦を繰り広げた末に射殺された。男は最近、イスラム教に改宗。スティーヴン・ハーパー首相(55)は22日夜のテレビ演説で、事件が「テロ」であるとの認識を示す一方、バラク・オバマ米大統領(53)と電話会談し、両国の緊密な協力を確認した。
連邦議会議事堂に侵入
男はマイケル・ゼハフ・ビボー容疑者(32)。もとの名前はマイケル・ホールだったが、最近、改名した。
顔を黒いマスクで覆ったビボー容疑者は兵士を射殺した後、両手を挙げて喜び、議事堂内に侵入。ハーパー首相らが演説している部屋に接する廊下を移動し、約20メートル離れた図書室前で射殺された。ビボー容疑者が銃を乱射した廊下のすぐ横の会議室では、ハーパー首相が与党・保守党の会議に出席していた。共犯者がいる可能性も含め、警察当局が捜査している。
犯行動機は不明だが、中東地域で台頭するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)壊滅のため、ハーパー政権が空爆参加を表明したことがきっかけだった可能性がある。ビボー容疑者は過激派に合流する恐れがあり、治安当局が「危険旅行者」として旅券を没収していた。