退院に際し、ファムさんはNIHの前で記者団に「私は今日この場に立つことができ、幸運で恵まれていると思う」と笑顔を見せながら語った。その後、ファムさんはホワイトハウスで大統領と面会。オバマ氏はややぎこちなかったが、カメラマンたちの前でファムさんを抱きしめてみせた。直後の大統領報道官の記者会見では、ホワイトハウス詰め記者が「ハグはやり過ぎで、やめた方が良かったのではないか」と質問。ジョシュ・アーネスト報道官(37)は「大統領は(感染の)リスクは全く心配していない。米国には世界で最も優れた医療インフラがあることを国民に思い出してもらういいきっかけになった」と説明した。オバマ氏自身も週末演説で、ハグでファムさんをホワイトハウスに迎えたことに触れ、「エボラ熱は簡単には感染せず、感染しても回復が可能だ」と力説した。
ファムさんと同じ病院で同じ男性の治療中にエボラ熱に感染したもう一人の女性看護師、アンバー・ビンソンさん(29)が入院しているジョージア州アトランタの病院も24日、ビンソンさんの血液からエボラウイルスが検出されなくなり、健康状態がかなりよくなってきていると発表した。近く、退院できる見込みという。