2州で強制隔離決定
一方、米疾病対策センター(CDC)は24日、エボラ熱検査で陽性となりニューヨークの病院で隔離治療中の男性医師(33)について、感染を確認したと発表した。西アフリカのギニアから帰国後の23日、発熱の症状を示していた。米国でエボラ熱と診断されたのは4人目。事態を重視したニューヨーク州と隣のニュージャージー州は24日、海外でエボラ熱患者と接触した全ての医療関係者を対象に帰国時、最長潜伏期間とされる21日間にわたり、強制的に隔離することを決めた。
男性医師は帰国後、地下鉄を使ってボウリング場に出掛けていたことが分かり、市民の間に不安が広がっていた。しかし、オバマ氏は週末演説で「ニューヨークの人々はバスに飛び乗り、地下鉄や混雑したエレベーターに乗り、仕事に向かい、公園に集まるという日常を決意を持って続けている」とたたえ、「こうした心意気は、エボラ熱に共に立ち向かう米国民のお手本になる」と、自らをも鼓舞するように語った。(SANKEI EXPRESS)