「遺跡の“住人”ですよ」
近くにいた案内係が笑った。石柱近くには、通常の公開時間内には入場者数が多く混乱するので近づけないが、時折、日の出を拝むツアーなどがあり、それに参加すると、石柱のサークル内に入れるという。
「真冬は寒いが、人も少なく神々しい光景ですよ。何か特別な気持ちになります」。案内係はこう語った。
祭壇か癒やしの場
今年8月、英バーミンガム大などの調査チームが発表した研究結果によると、ストーンヘンジ周辺の15カ所で同じ時代の遺跡が埋まっていることがわかった。調査チームは約4年間、広範囲な地中を磁気センサーやレーダーで探査した。
これまでにも遺跡群が広範囲にわたることは知られてきた。だが、調査チームは、具体的な場所や地中の詳細な情報が得られたことで、ストーンヘンジの謎解明に向けた研究が進むと期待している。
ストーンヘンジは紀元前2500年ごろ、建立された。石を立てて環状に並べたサークル内に、巨大な組石がU字形に配置される。
だが、1本25~45トンもする巨石を、はるか250キロも離れた英南西部のウェールズから、誰が何のために、この地に運んできたのか。